木樽熟成 木樽熟成 山伏 b3 miyama レビュー|ブレッタの穏やかなファンクとレモン〜桃の余韻|志賀高原ビール

木樽熟成 山伏 b3 miyama(Baby Blonde Brett Miyama)|志賀高原ビール(株式会社玉村本店)
名称
木樽熟成 山伏 b3 miyama(Baby Blonde Brett Miyama)
醸造所
玉村本店 志賀高原ビール(Shiga Kogen Beer / Tamamura Honten)
産地
日本・長野県 下高井郡 山ノ内町
スタイル
Barrel Aged Farmhouse Ale(バレルエイジド・ファームハウスエール)
ファームハウスエールを木樽でじっくり熟成させたスタイルで、 微かな酸味や複雑な香りがありつつも食事と合わせやすいのが特徴。
アルコール度数
6.5 %
IBU
—(公式表記見当たらず)
副原料 / 構成
自家栽培の酒米「美山錦」を用いたブロンドエールを、ブレッタノマイセスとともに ステンレスタンク発酵ののちオーク大樽で長期熟成し、缶内二次・三次発酵させた バレルエイジドのファームハウスエール。
Untappd
Barrel Aged Yama-Bushi b³ Miyama – Untappd

山伏 b3 miyama の特徴

自家栽培の酒米「美山錦」を使ったブロンドエールをベースに、ブレッタノマイセスと共に 長期発酵・熟成させた木樽熟成の山伏シリーズ。きれいなブロンドの色合いに、 レモンやみかんを連想させる複雑でありながらクリーンな香り、米由来のやわらかな甘みと 樽由来のニュアンス、そしてドライなフィニッシュが特徴とされています。
サワーエールというよりは、あくまで「ビール寄り」のファームハウスエールとして設計されており、 食前から前菜、和食まで幅広いシーンで楽しめる一本。志賀高原ビールらしいキレと、 山伏シリーズならではの奥行きのある香味が同居しています。
木樽熟成 山伏 b3 miyama(Baby Blonde Brett Miyama)|志賀高原ビール(株式会社玉村本店)

飲んでみた感想(個人的メモ)

グラスに注ぐとブロンド寄りの色合いで、香りから ブレッタノマイセス由来の仄かなファンキーさをまず感じます。 とはいえ動物的なクセは強すぎず、あくまで上品にまとまったニュアンス。

一口目は、シュッとした酸味を伴う レモンっぽい華やかさが前に出てきて、 後半にかけては、 白桃を思わせるようなやわらかな果実の甘みがじんわりと広がります。 ファンクとシトラス、そして桃っぽい甘みの移ろいがとても気持ちよく、 「旨いです」と素直に言いたくなるバランス。

ボディはライト〜ミディアムくらいで、樽由来のニュアンスは主張しすぎず、 全体としてはかなりドライな飲み心地。炭酸も細かめで、 温度が少し上がるとブレッタ由来の複雑さと美山錦のふくらみが顔を出し、 グラスが進むごとに表情が変わっていきます。

ペアリングの提案

  • 天ぷら盛り合わせ(キス・山菜・舞茸など): さっぱりした衣と素材の甘みを、レモン〜桃の果実感とドライな後味がきれいに受け止めてくれます。
  • 塩焼きの白身魚(鯛・スズキなど): 柑橘を軽く絞ったようなニュアンスがあり、白身魚の旨みと相性抜群。
  • 柚子胡椒を添えた鶏のグリル: ほんのりスパイシーな香りと、ブレッタのファンキーさが良い橋渡し役に。
  • セミハードチーズ(コンテ、ミモレットなど): 穏やかなナッツ香や旨味を、樽由来のニュアンスと美山錦のやわらかい甘みが引き立てます。

志賀高原ビール/玉村本店 について

志賀高原ビールを手がける玉村本店は、1805年創業の老舗酒蔵。 長野県・志賀高原の麓、山ノ内町に拠点を構え、日本酒「縁喜」とクラフトビール、 そして「山伏」シリーズを展開しています。 志賀高原の湧き水や、自家栽培の酒米「美山錦」、自家栽培ホップなどを用い、 「この地だからこそできる味」「自分たちが飲みたいビール」を追求しているブルワリーです。

山伏シリーズは、志賀高原ビールのなかでも特に、 樽熟成やブレッタノマイセスを活かした複雑な香味表現にフォーカスしたラインで、 日本のファームハウスエールを語るうえで外せない存在になりつつあります。

参考・引用元

  1. 木樽熟成山伏 b3 miyama(My Beer)
  2. 玉村本店 / 木樽熟成 山伏 b3 miyama 製品ページ(Arome)
  3. Barrel Aged Yama-Bushi b³ Miyama – Untappd
  4. b3 miyama – 玉村本店 公式サイト