
千葉・外房エリアでクラフトビールを飲もうと思うと、どうしても家飲みがメインになりがちです。
都内ならクラフトビールを飲める店・買える店がどんどん増えていますが、田舎では「地酒の日本酒」はあっても、クラフトビールを扱うお店はまだ多くありません。
田舎暮らしとクラフトビール事情:外房では家飲みが基本
田舎でクラフトビールを飲もうとすると、思い浮かぶのはキリンのタップマルシェを置いているお店か、びっくりドンキーくらいでしょうか。
日本酒は地元の銘柄が置いてある酒場も多いのですが、クラフトビールとなるとまだまだ選択肢は少ない印象です。
以前は都内から直通の高速バスがあり、確実に座って帰宅できたので、発車時刻まで時間をつぶすのにちょうど良く、仕事で都内に行った帰りにTOWERSや開店当初のIBREW(現・IBREW銀座店)などでちょくちょく飲んでいました。
しかし需要が少なかったのか、その高速バスが終了してしまい、帰りは電車のみになりました。
もちろん酔って電車で帰れないわけではないのですが、乗り換えや時間帯によっては混んでいたりで、バスに比べるとちょっとしんどいこともあり、都内で飲む頻度は以前より減りました。
最近は都内に行った時は、えきネットのチケットレス割引を使って成田エクスプレス・わかしお・しおさいなどの特急に乗って帰っていますが、その前に数本クラフトビールを買って電車内で飲んでいます。
そんな感じで、千葉の田舎暮らしでクラフトビールを楽しもうとすると、どうしても家飲みが中心になります。昨今はコロナの影響もあり、なおさら家飲み比率が高くなっている方も多いかもしれません。
房総の片田舎にクラフトビール天国「ちょうせいや(長誠屋)」発見
家飲みと言うことは、クラフトビールをどこかで買う必要があります。
残念ながら、田舎では「クラフトビールを飲める店」だけでなく「クラフトビールを買える店」もまだまだ少ないのが現状です。
田舎住みでクラフトビールを購入しようとすると、選択肢はオンラインショップか、実店舗ではローソンなどのコンビニで買えるヤッホーブルーイングのビール、イオンやチェーン系酒屋に置いてあるもの、という感じでしょうか。
近所のスーパーも、試しにクラフトビールを置いてみては「いつの間にか扱いがなくなっている」ということが多かったです。
(※2023年追記:最近はクラフトビールを缶で販売するブルワリーも増えたこともあり、常陸野、網走、オラホ、伊勢角屋、ブリュードッグ等を置く近所のスーパーも増えてきました)
なので今までは、都内に行ったときやオンラインでの購入がメインでした。
なぜ「今までは」なのかというと――自宅から比較的近い(あくまで田舎基準ですが)千葉・房総の片田舎に、約600種類のクラフトビールを置いているお店「ちょうせいや(長誠屋)」があることを最近知ったからです。
田園風景の中にある質素な外観と圧倒的な品揃え
ちょうせいや(長誠屋)さんは、営業しているのか少し心配になるほど外観はとても質素です。
一応、看板にはクラフトビールの文字が見えます。
この田園風景が広がるのどかな場所で、約600種類ものクラフトビールと出会えるとは、外観からはなかなか想像できません。
田畑が広がる長南町という場所柄もあり、実質的にはオンラインショップがメインです。
店頭には600種類すべてが並んでいるわけではありませんが、欲しい銘柄が決まっているなら伝えると倉庫から出してきてくれます。
また、ちょうせいや(長誠屋)の店長さんはとても親切で、ビールに造詣が深い方です。
好みを伝えれば、スタイルやブルワリーの話を交えながら、色々なビールを紹介してくれます。
店舗ではキャッシュレス非対応のようなので、そこは少し個人的には残念なところではあります。(とはいえ、現金の方が「今日はこのくらいまで」と予算の上限を意識しやすく、買い過ぎ防止にはなります)
オンラインショップがメインとは言いましたが、実店舗に行けばオンラインショップでは掲載されていないクラフトビールを、店長さんがサプライズ的に紹介してくれることも。
このクラフトビールも欲しい、あのクラフトビールも気になる……で、予算オーバーしてしまい、取捨選択に悩まされるおそれがあります。
都内に行かずとも満足できる、千葉・房総のクラフトビール拠点
都内にはもちろん、10種類のタップと、多種多様のクラフトビールを買ってその場で飲める。びあマ & びあマBAR など、豊富なクラフトビールを販売しているお店がたくさんあります。
ちょうせいや(長誠屋)の店長さんは先ほども書いた通りビールに造詣が深く、温度管理を含めてビールの管理も行き届いている印象です。
千葉市や房総地域に住んでいるなら、クラフトビールをわざわざ東京に買いに行くよりも、まずここに行ってみるのがおすすめです。
一宮海岸からなら車で30分ほど(片貝海岸からは40分くらい)、圏央道も近く、さらに2023/2/1より全面無料化された外房有料道路の桂IC(茂原)までも下道で20分程度なので、都内から房総方面へのドライブついでの寄り道にも良さそうです。
なお外房有料道路は取り締まりも多い印象なので、スピードにはくれぐれも注意しつつ、安全運転でどうぞ。
オンラインショップも便利|店頭受け取りとの併用もおすすめ
もちろん、ちょうせいやオンラインショップからの購入も可能です。
オンラインショップでは店頭受け取りも指定できるので、事前に気になる商品を注文しておき、残りは店舗で店長さんと相談しながら選ぶ、という楽しみ方もできます。
店内の様子と出会えたクラフトビールたち
ちょうせいや(長誠屋)店内(1)
ちょうせいや(長誠屋)店内(2)
ちょうせいや(長誠屋)店内(3)
ちょうせいや(長誠屋)店内(4)
店内を見ていると、プヤラ(Pohjala|エストニアのバレルエイジビール)や、ブリュースキ(Brewski|スウェーデンのフルーツやバニラを使用したビール)など、店長さんに教えてもらった面白い銘柄にも出会えました。
千葉のクラフトビールであるロコビアやソングバードも、もちろんしっかり置いてあります。
実際に「ちょうせいや」で購入したクラフトビールの一部
鮮度抜群でホップフレーバー炸裂のビールもたくさんありますが、ここでは実際にちょうせいや(長誠屋)で購入したビールの一部を紹介します。
梵天・IPA (Bonten IPA)|宇宙ブルーイング(Uchu Brewing)|山梨|STYLE:Hezy IPA|ABV:6.0%|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール
ストーン・エンジョイ・バイ.04.20.21・ヘイジ―IPA (Stone Enjoy By 04.20.21 Hazy IPA)|ストーン醸造所(Stone)|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール
瓶内熟成・垂直飲み用ビールとエイジング冷蔵庫
瓶内熟成のビールも色々とあり、銘柄によっては垂直飲み(同一銘柄で熟成期間の違うビールを飲み比べ)用に、年代違いのビールも販売されています。
熟成させようと思っても我慢できず飲んでしまうことが多いと思いますが、ちょうせいやさんではサンクトガーレンのバーレーワイン「アンヘル」や「ディアブロ」2016年ものなど、古いヴィンテージが並んでいる光景にも出会えました。
最近はエイジング(熟成)用の冷蔵庫も新設されていて、瓶内熟成・長期熟成向きのビールが並んでいます。
ベアレンのチョコレート・スタウト・ヴィンテージ(2018)|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(1)
瓶内熟成呑み比べ(2021.2・2019.6)|House IPA|志賀高原ビール(株式会社玉村本店)|長野県|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(2)
瓶内熟成エル・ディアブロ(el Diablo)2016・2017・2021呑み比べ|サンクトガーレン(Sankt Gallen Brewery)|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(3)
瓶内熟成ウン・アンヘル(un Angel)2016・2017・2021呑み比べ|サンクトガーレン(Sankt Gallen Brewery)|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(4)
瓶内熟成スーパー・セゾン(Saison de Noël)2018|ロコビア(Locobeer)|ABV:9.0%|IBU:25|千葉|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(5)
KBS(瓶内熟成KBS2018 KBS2019飲み比べ)|ファウンダーズ(Founders)|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(6)
シップレック(Ship Wreck)|ブリュードッグ(Brewdog)|ストロング・エール/バレル・エイジド/ラオホ|ABV:13.8%|ちょうせいや(長誠屋)で購入したクラフトビール(7)
ちょうせいや(長誠屋)の基本情報
- 名称
- ちょうせいや(長誠屋)
- 種類
- 酒屋(ほぼクラフトビール専門店)
- オンラインショップ
- https://beer-chouseiya.shop/
- フェースブック
- https://ja-jp.facebook.com/liquor69chouseiya
- 住所
- 千葉県長生郡長南町岩川408-5
- 地図



